2012年12月25日(火)-28日(金)
ワークショップ「音のことばあそぶ」
京都市立大藪小学校で、各日2時間ずつ、4日連続でワークショップを行いました。4年生以上の児童から希望を募り、のべ43人に参加してくれました。
今回は「音のことば」、すなわちオノマトペに親しみ、オノマトペで遊ぶことがテーマ。自分たちがふだんから使っている言葉に対して意識を向けること、目に見えない抽象的なものを自分の感性で捉えて、それにかたちに与えること、そして自分の与えたかたちを通して人とコミュニケーションを取ることを目的に開催しました。
初日は準備運動として、オノマトペについて説明をし、ふだんどのようなオノマトペを使っているか確認し、2日目はそれを踏まえてオノマトペから受け取る印象を、絵具やペンを使って紙に書きました。3日目はさらに発展させ、3人~5人のグループを組み、グループごとにひとつのオノマトペを選び、そのオノマトペから受ける印象を紙粘土を使ってかたちにしました。最終日である4日目には集大成として、児童たちにオノマトペを自作してもらい、そのオノマトペを紙に表現し、それを使って演劇をしてもらいました。
今回のテーマとして、オノマトペを選んだ理由のひとつには、目に見えないものに対する想像力を養ってほしいという思いがあったからですが、一方で、小学生にはそうしたテーマは難しいのではないか、という心配もありました。しかし実際にやってみると、子どもたちは私たちの想像以上に、音に敏感になることが出来、自分の感覚を表現することが出来ていたように思います。最終日にやってもらった演劇は、私たちの想像をはるかに超える完成度でした。