2013年3月2日(土)
ワークショップ「Sense of Wander-小さな風景が広げる世界」
現代美術作家の伊達伸明さんと写真を用いた作品を作っている中居真理さんを講師に招聘し、一般の方々を対象に南青少年活動センターでワークショップを開催しました。
(中居さんのHP: http://www.nakaimari.info/ )
ワークショップタイトルの「Sense of Wander」とは、レイチェル・カーソンの著作『センス・オブ・ワンダー/The Sense of Wonder』をもじってつけました。彼女は、自分の身の回りにある世界の神秘さや不思議さに驚くための感性を、「センス・オブ・ワンダー」と名付けました。今回のワークショップでは、そうした「センス・オブ・ワンダー」を私たち自身が発揮するために行われました。南区をふだんとは少し違った風に散歩して、南区の中に隠れている神秘や不思議を見つけようとしたのです。
ワークショップではまず、伊達さんと中居さんのレクチャーを行いました。伊達さんにはライフワークとして続けている波板についた模様の採集の話を、中居さんには作品のモティーフとして近年使い続けている「すみっこ」のお話をして頂きました。そしてそのレクチャーを踏まえ、ワークショップの参加者には「すみっこ」、「経年変化」、「光と影」、「動いているもの」という4つのテーマの中からどれかを選んでいただき、町へ出てそのテーマに沿った写真を撮影をしてもらいました。
以下に掲載しているのは、参加者の方々が撮影してこられた写真の一部です。いかがでしょうか?見なれた風景もこうやって見ると、少し変だったり、可愛く見えたりして、愛すべきものだと思えてきます。町の中にはさまざまな「輝き」が隠れているのだと実感できたワークショップでした。
電柱に巻きつけられている黒と黄色の電柱標識板。接写してみると、細かな襞が美しいです。
ブロック塀に水が染み出していて、まるで抽象絵画のように見えます。