レポート

 

 

2013年2月12日(火)

ワークショップ「音の風景を描こう」

 

 

 

美術作家の杉尾信子さんを講師に招聘し、京都市立久世中学校の美術部員15名を対象にワークショップを開催しました。

 

タイトルにある「音の風景」とは、杉尾さんの制作スタイルを表す言葉です。杉尾さんは絵を描くにあたってまず耳を澄まし、身の回りの音を聞きます。テレビから聞こえる音だったり、車の出す音だったり、杉尾さんのお子さんの声だったり。そしてそういう音を色やかたちに置き換えて、絵を描いて行きます。今回のワークショップでは、そうした杉尾さんの制作スタイルを学生たちに体験してもらいました。

 

最初に行ったのは、耳を澄ませるための準備運動です。学生たちに教室の好きな場所に行ってもらい、目をつぶって周囲の音を聞いてもらったり、一番遠くから聞こえてくる音を探してもらったり、あるいは講師が楽器で音を出し、減衰する音を捉えるためのレッスンをしました。

 

その後、各人に紙を渡し、最初に鉛筆で音を視覚化してもらい、次に色鉛筆、ペン、墨などを用いて音に色をつけて行きます。そして最後に3人グループを作ってもらい、1枚の紙にそれぞれの学生が捉えた音を、自由に描いてもらいました。

 

音は、視覚的な情報と違って、なかなか人と共有しづらいものです。同じものを違った角度から見ていても、同じものを見ているという感覚を得ることは出来ますが、同じ音を少し離れた場所から聞く場合、その音が微細なものであるのなら、同じものを聞いているという感覚を手に入れることは難しいでしょう。

 

今回のワークショップの目的のひとつは、そうした個々人の聴覚体験の固有性を体験してもらうことにありました。そうした体験はきっと、自分の周囲の世界に対して敏感になることへ繋がって行くでしょう。2時間程の短い時間しかワークショップは出来ませんでしたが、終了後に学生のひとりが「色んな音が聞こえるようになった」と言ってくれました。

 

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音の風景を描こう

 

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